クアルタがイアキーニから干され、プランデッリから重宝され、そしてまたイアキーニから干されるという激動のシーズンを送る中でアタランタの主軸として安定した活躍を見せたロメロ。
ジェノアから見てた人に言わせれば「そりゃそやろ」な話だと思いますが、やっぱり今旬なアタランタで力を発揮できたのは嬉しかったです。 ミーハーなスカロー二君の目にも流石に留まったでしょうから招集してくれるのではないでしょうか。
Cristian Romero
What kind of Career ?
ロメロはコルドバ出身の23歳。ベルグラーノのアカデミーで育ち、16年にプロデビュを果たしました。 当時からU20代表にも招集されることが多かったロメロですが、17年に韓国で行われたW杯には選ばれませんでした。CBとして選ばれたのは現在トッテナムからのローンでビジャレアルでプレーをするフォイス、フェイエノールトのセネシ、アヤックスのリサマルらへんでした。(この大会アルゼンチンは呆気なく負けるんですが。。)
ロメロは18年にジェノアへ加入することが決定します。ここからは余談ですが、ベルグラーノ最後のシーズンはブルネッタとチームメイトになりました。素晴らしいですね。
ジェノア移籍後はすぐにポジションを掴み、27試合に出場しました。そして多くのイエローカードを貰い話題になりました。
シーズン終了後にはユヴェントス行きが発表され、トントン拍子でビッククラブ行きを果たしたのでした。
しかし翌シーズンは再びジェノアでプレーすることが発表され、またしてもジェノアでイエローカードを大量に貰ったのでした。 チームが低調だったこともあり当時は結構批判されてましたが、プレー自体は悪くなかったと思います。
そして2020年、本人は「今シーズンはユーベでプレーするで!」みたいなことを言ってた気がしますが、デリフト・デミラルらへんに弾き出された格好になり、購入オプション付きでアタランタに加入しました。
アタランタの戦術は言わずと知れたマンツーマンですが、ロメロが在籍したジェノアもそれっぽい戦術だったこともあり、それほど適応に苦労することなくレギュラーに定着しました。
ただ前半戦のナポリ戦ではオシムヘンのパワーとスピードに後手を踏むなど、課題は散見されました。
しかし、試合を重ねるごとに成長しルカク・イブラとも互角以上の戦いをするようになります。その姿はまさに戦うごとにすごい速さで成長するゴン・フリークス。これがクティさんがゴン型といわれる所以です。
CLではレアル・マドリードに敗れましたが、素晴らしいシーズンを過ごしています。
What kind of Player ?
身長は185cm。髪型は芋っぽい感じです。
ポジションはCB。アタランタではほとんど3CBの真ん中を担当しています。 この起用法がロメロの長所を最大化し、短所を最小化しているように思いまs。
ロメロの1番の特徴は相手のチャンスの芽を潰す力でしょう。その姿はラモスを彷彿とさせるほどです。 しかしその一方で相手にくいつき過ぎる癖がありました。 3CBとしての起用がそのウィークポイントを上手く隠しました。そしてロメロは思う存分ファイトできるようになったのです。 まさにイバン・ユリッチさまさまであります。
また、3CBでの起用がロメロの攻撃センスを開花させました。 これはクアルタにも言えることですが、凄い持ち運びを見せるようになったのです。これは以前には見られなかったことです。 正直これはそんなに嬉しくもないんですが、見てて楽しいのでOKです。
ロメロはビルドアップも上手くこなします。 バンバン展開してズバズバ縦パスを通せるタイプではありませんが平均的なフィード能力と縦パス能力を持っています。 またロメロはビルドアップ時に一列前に入ることがあります。その際にも慌てず中継点としての仕事をしっかりこなすことができます。
ジェノア時代から言われるウィークポイントにイエローカード貰いずぎというのがあります。実際見るとイエローカード結構貰ってます。 ただ、にしてはレッドカード貰ってる印象が薄いので意外と冷静にプレーをコントロールしてんじゃないのか思ってます。多分。のでとりあえずOKです。
てか後手後手でカードを貰ってるわけでは決して無いですし、カード覚悟で潰しに行けるってのは圧倒的な度胸の表れです。アルヘンの守備ラインに相応しい人材ですよ。
Where is Romero going to Transfer ?
ロメロは現状ユベントスからアタランタへの2年間の期限付き移籍という扱いになっていますが、買取オプションが付いており1600万ユーロ〜1800万ユーロで獲得できるという話です。 当然アタランタは買取オプションを行使するでしょう。 アタランタにとってロメロは核といえる存在ですが、3000万ユーロを超えるオファーがあれば売却すると言われています。
噂されている中で3000万ユーロ以上出せるのはユナイテッドくらいでしょう。 実際ユナイテッドはリンデロフに代わるCBの獲得を結構ガチで目指してるみたいなので、ロメロに白羽の矢が立つ可能性は結構あるんじゃないかと思ってます。
Romero will make Argen Strong!!
ロメロは欧州だと2CBで実績が無いのが割と気がかりですが、 現状アルヘンは2CBが主なので、おそらく招集されるだろうコパアメリカでは2CBの一角としてプレーするはずです。 そこで2CBもできるやで!って所を見せてくれることを期待しましょう。(ただスカローニ君、オタメンディ寵愛してるからベンチかもしれませんが。。)
とりあえずアルヘンの将来を担う選手の一人ですから更にステップアップして欲しいと僕は思ってます。
** 追記 **
ロメロが20/21シーズンセリエA最優秀DFに選ばれた見たいです。凄い。。。