2020年10月に2021年6月までのローンでParmaに加入したブルネッタ。60%以上の出場で買取義務が発生したようですがその条件は満たせませんでした。来シーズンはローン元のGodoy Cruzへの帰還が濃厚です。
Juan Brunetta
What kind of Career ?
ブルネッタはラボウライェ出身の23歳の選手です。Boca Juniorsのアカデミーでキャリアを始め、Estudiantes、Arsenal de Sarandiで育ちました。 そして16年にArsenal de Sarandiでプロデビューを果たしました。その後はBelgrano、Godoy Cruzでプレーし、20年にParmaへ加入しました。
10月に欧州上陸を果たしたブルネッタでしたが、移籍早々コロナに感染しリーグ戦デビューを果たしたのは11月でした。
復帰後はカップ戦を主戦場としていたブルネッタでしたが、Cutrone戦で出場機会を得ると監督の起用に応える活躍を見せ、下位に沈むチームの起爆剤として期待が集まりました。しかしその後波のあるパフォーマンスに終始したこともあり、出場機会は増えず仕舞いでした。。。
チームの調子も上向かずリーグ戦1勝で前半戦を終えました。その結果を受けてブルネッタを欲したリベラーニ監督は解任され、以前指揮していたダヴェルサが指揮をとるようになりました。
ダヴェルサに代わりブルネッタが初めて起用されたのは就任3試合目のLazio戦です。リベラーニ時代はLWでの起用がメインでしたが、この試合ではゼロトップで起用されました。
この采配は的中し、ブルネッタはチームの起点となり攻撃を牽引したのです。
しかしここから5試合出番はありませんでした。チームが勝っているなら納得できるものですが、5戦4敗1分という結果ですから、ダヴェルサにはホント腹立ってました。
そもそもリベラーニが攻撃的なサッカーを志向するのに対して、ダヴェルサは古き良きイタリアを感じさせるサッカーを志向します。 ブルネッタはお世辞にも守備が上手いわけではないですし、献身的に動けるわけでもないので相性の悪さは否めませんでした。
そんな中で5試合ぶりに出場した試合では内容はそれほどではなかったもののアシストを記録し、またしても攻撃面でチームに貢献できることを証明しました。
それでもブルネッタの出場機会は限られたままでした。結局そこから2ヶ月間で出場時間は約90分という非常に寂しいものになりました。
現在パルマは最下位で降格も決まっております。買取義務は発生していませんし、お金もないでしょうから、ローン元への帰還が既定路線なのでしょう。
ただ、降格に伴い主力?ベテラン?が引き抜かれることが予想されるので、ワンチャン「ブルネッタ残した方がよくね?」になるかもしれません。
What Kind of PlayStyle?
ブルネッタはトップ下型のウインガーです。カットインしてクロス、シュートがメインウェポンとなってます。スピードには秀でてないので縦への突破は期待できません。キープ力とパスセンスで局面打破を狙います。中盤に降りてゲームを作ることもできます。長短のパスを通せます。 両利きとまでは言いませんが、それなりのレベルで両足を使うことができます。 味方の囮になる動きを意図的にできるタイプではありませんし、運動量もありません。切り替えも早くないので割とアリバイ守備なことが多いです。
こんな感じで長所と短所がはっきりしてるプレーヤーなので残留を争うチームとは相性が悪かった感はあります。才能は尖りきれてないけど癖はある系の選手が中小クラブに行くとこうなりがちですね。(久保くんとかもこの部類なのかな。。)
ただダヴェルサになってから守備頑張ろうとしてる気持ちは感じられたんですけどね。s
Summary
アルゼンチンU23に主力ではないものの招集されることが多いブルネッタですから、近いうちに日本で見れるかもしれません。その時は短所を見ずに長所を見てあげましょう。
なんか最近こういう選手を楽しめなくなりつつある欧州サッカーだからこそ応援したくなるんですよね笑