#0 リキプーチを信じろ
@ Bucciarati | Friday, Jul 23, 2021 | 3 minutes read

ペドリの台頭でいっきに新時代の旗手役を奪われた感のあるリキプーチ選手。

昨シーズンのラリーガ出場時間は292分、スタメン出場も2回だけとクーマンからの評価が高くないのは明らか。今シーズンも同様の状況が続けば、ククレジャ、ミランダ、アレニャ、モンチュのように片道切符のレンタルが行われるかもしれません。

そういう意味で今シーズンはまさに勝負のシーズンと言えるでしょう。

さて昨シーズン浮き彫りになった多くの課題の一つとして以下がありました。

1. 体が相手に正対せず、右方向を向いてる事が多い
2. 故に視野が狭くなりがち
3. 故にパスが右方向ばかりで単調

この課題はしっかりデータにも現れてます。 これは昨シーズンのリーグ戦の全パスを集計して、パスソナー図にしたものです。 パスソナー図では以下のことを視覚化しています。

1. バーの向きー>パスの方向
2. バーの長さ->その方向へのパスの平均的な長さ
3. バーの色->その方向へのパスの回数(色が濃ければ濃いほどその方向へのパスが多いです)

figure1

リキプーチのパスソナー図は下段の左の図です。 向きに関して一応ブスケツの図に書いたのですが、分かりづらいので補足させてください。 「back」が自陣方向、「front」が敵陣方向(つまりこっち側が縦パス)になります。 (英語で書いてるのはカッコつけてるのと、シンプルに日本語だと文字化けするというのがあります。)

上図をみれば一目瞭然ですが、リキプーチは左方向へのパス回数が著しく少ないです。 これは他の5人を見れば分かる通り、リキプーチ特有の問題といえます。

リキプーチは極端にいえば、中央でサイドバック的にプレーしてると言えます。それではせっかくのパスセンスを存分に発揮できません。 また、リキプーチの長所を活かす上でも配球能力の向上は必須に思えます。

何故ならリキプーチの強気な縦パス、ドリブルでの打開は確かにアクセントになりますが、中盤の選手としてはギャンブル要素が強すぎるからです。 なんといっても今のリキプーチはチャンスメイカー気質が強すぎます。それは焦りからきてるのか、そもそもそういう選手なのかはわかりませんが、ここは治すべき所でしょう。

加えて、リキプーチにはギャンブルをセーフティーにするような守備能力は備わっていません。このアンバランスを持っていてはスタメンで使いにくいと思われるのはある意味当然です。

もう少しパスでリズムを作りつつ、局所的に長所を出せると大分印象が変わるのではないでしょうか。 他にも守備能力の向上など、課題はありますが長所をしっかり長所にするというのは結構大事な気がします。

ペドリへの期待値の高まりと反比例するかのように、リキプーチ選手への期待値は低下してるように感じますが、 正直ペドリとアンスが異常なだけで、22歳のリキプーチはまだまだこれからの選手です。 だって冷静にバルサのトップチームに22歳のアルゼンチン人がいたら、26歳までは期待値MAXで全力で応援しますからね。

もちろん、競争が激しいバルサですから勝負のシーズンに変わりないのですが。。。

とりあえず21/22シーズンもリキプーチの成長を見守ろうと思います。その一つの観点としてパスソナー図を使っていこうと思ってます。これは一応「#0」です。

クーマンが統計的に使えるレベルの出場時間をリキプーチに与えてくれることを願ってます。

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