フレンキー、そもそもアンカー素人説
@ Bucciarati | Monday, Jun 14, 2021 | 4 minutes read

フレンキーがバルセロナに加入してはや2年、未だにアンカーにはフィットせず。

バルセロナはブスケツの後釜としてフレンキーを購入したようなのですが、そろそろホントにアンカーできるのか不安になってきたのでフレンキーの過去のデータを探ってみました。

そしたら思ったんです。フレンキーって実はアンカー初見さんなんじゃないかって。

以下はここ3シーズンのフレンキーのポジション割合です (ソースはfbref。対象コンペティションはリーグ戦のみです。)

- 18/19
  - CM : 93%
  - DM : 3.5%
  - CB : 3.5%
- 19/20
  - CM : 71%
  - DM : 27%
  - LM : 2%
- 20/21
  - CM : 42%
  - DM : 38%
  - CB : 20%

18/19シーズンはほとんどCMですね。

19/20シーズンは若干DMの割合が増えました。あとCB起用は無かったようです。

20/21シーズンは割と満遍なくやってて、クーマンの試行錯誤と「困ったらフレンキー作戦」が見て取れます。

あくまでこの数字だけ見るとですが、アヤックスでもダブルボランチの一角かインサイドハーフがメインだったようですね。

ただ、このFbrefのデータだと大枠のポジションしか見れませんからプレーエリアの判別が付かないですし、算出方法がプレー時間に応じた値にできないので今シーズンのように1試合の中でポジション変更をするような試合が多いと特にアバウト数字になりやすいです。

なのでここはwhoscoredのデータからヒートマップを作成して見ていきます。

以下はここ1819シーズンのフレンキーのヒートマップです。 マップが描かれないのはデータが破損してるか、出場してないのだと思われます。

比較対象として、Theアンカーである俺たちのブスケツのヒートマップも用意してみました。

figure1

アヤックス時代のフレンキーは基本的に縦横無尽にプレーしていたことが見て取れます。 一方でブスケツは、より局所的で中央に陣取っていることが分かります。また全体的に縦の動きが少ない事も分かりますね。

やはりフレンキーはアヤックス時代にいわゆるアンカーなタスクを担うことは少なかった説は濃厚ですね。

こうなってくると、フレンキーは「新世代のアンカーだからバルサのアンカーにフィットしない」ではなく、「そもそもアンカーの選手でないからフィットしない」と言った方が正しいのではないでしょうか。

それでは次に、フレンキーとブスケツはどれだけ動きに違いがあるのか見ていきます。

それを調べるために上記18/19シーズンのヒートマップを一つにまとめて、エリアごとに数値を出してみました。

左が20/21シーズンのブスケツ、右が18/19シーズンのフレンキーになります。

figure3

にしても違いが顕著です。ブスケツが45%を中央レーンでプレーするのに対して、フレンキーは22%です。 ここまで差があると19/20シーズンにフレンキーがブスケツ的なアンカーを求められて苦しんだ理由がよく分かります。

次に18/19シーズンと、ワールドクラスの仲間入りを果たしたとも言われる20/21シーズンと比べてみます。

左が18/19シーズンのフレンキー、右が20/21シーズンのフレンキーになります。

figure4

18/19シーズンは左大外の割合が高くなっていたり、20/21シーズンはディフェンシブサードでの割合が高くなっていたり、若干の差異はあるものの全体的には非常に似ていることが分かると思います。

これをみれば、アンカー化よりもBtoB化の方がよっぽど自然な流れだったことが分かります。 つまり突如としてBtoBなフレンキーが誕生したというよりかは、その片鱗は18/19シーズンからあってよりフィニッシュワーク的な仕事するようになったのが20/21シーズンというのが正しい認識な感じがします。

そんじゃ来シーズンからもフレンキーはBtoB?

前述した通り、フレンキーがバルサのアンカーにハマらない理由は「フレンキーは新時代のアンカーだから」みたいなプレースタイルの違いではなく、シンプルに素人だから説が濃厚です。 経験がないということは、逆にこの先フィットする可能性があるとも考えられますが、そのフィットした先にいるフレンキーは俺たちが好きなフレンキーなのかというとちょっと疑問が残ります。

そんなこんなでフレンキーは結構難しい存在になってくる気がします。 現在のバルセロナはメッシの存在、ブスケツの守備範囲の縮小などの観点からフレンキーのような選手は非常に頼りになりますが、各ポジションにバランスよく選手が配置できた時にフレンキーって結局何をする子なの?状態になると匂いがするのです。

もちろんフレンキーの良さはそのままにアンカーとしてフィットすれば最高なのですが、夢物語感は否めません。

なんだかフレンキーの活躍とバルサの完成度は反比例しそうな予感がします。。。

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